暁と黄昏の狭間(1)竜魚の書

村の全員の顔も名前も知っている。
そんな小さな鍛冶職の村で育ったセフルには解りあえる人は、殆どいない。
セフルの夢はいつか職人として村を出ることだったが、彼女を迎えに来たのは城の魔術師が遣わした水神フーレの化身。
セフルは、呪いを受けた王子メヒトルドを救うため、近衛騎士ギルダン・レイに護られて、魔術大国オラへ旅立つことになったが…
 
村でのセフルの扱いが酷い分、優しい人々の言葉が心にしみます。
ネウトスがセフルに、共に村を出るかと言ってくれた時は泣きそうになりました。
あれだけ辛い思いをして旅立ったのに、王子が…あのあっけなさには驚くと同時にこれからどうなるんだろうという心配もわいてきました。
セフルの身に起きた変化が今後どのような運命を彼女にもたらすのか、気になりますね~。

色々なタイプの男性が登場しますが、甘い展開にならないのが残念なようでもあり、冒険に集中できてありがたいようにも思えます。(それでいて、ときめき要素は存在します)

うーん、今回の話はまだ序章という感じですね…
物語はまだ始まったばかり。これからのセフルたちとヘン=ジャックの戦いに期待が高まります。
オラ国に行くとなると、今のところイメージが悪い大使カザンの印象が変わるのどうか注目したいところ。

な行

Posted by tukitohondana

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