子羊は金曜の食卓で

2014年9月6日

子羊は金曜の食卓で (角川文庫)

posted with amazlet at 15.11.22

仁賀奈
角川書店 (2013-11-22)
売り上げランキング: 274,888

Amazon.co.jpで詳細を見る

幼い頃のトラウマで男性が苦手な未紘は、唯一の身内だった母を喪いひとりになってしまう。
そんな彼女に突然総理大臣が求婚してきた！？
その結婚を阻止するべく息子たちも求婚してきて…
地味で冴えない未紘は、彼らによって女として磨かれていくけれど…
総理大臣という設定は必要なかった気が…とにかくすごい大物を出したかったんだろうけど；
好みでいうと伊瀬知さんとその長男とくっついて欲しかった。
なんだか衛太メインっぽいけど。
長嗣さんの好きな人に対する執着ぶりや行動的なところがいいね。
実際にいたら、迷惑だろうけど。
ストーカーだしな…
衛太のさわやかに黒いところも、陸の清々しいほどの毒舌も物語的には美味しい。
それにしても伊瀬知家ドロドロだな…小夜子さん恐い。
事情があれだけに分からなくもないのが、なんとも…
幼い未紘を助けた話が美談にならない辺りも生々しい。
でも、嫌いじゃない。
あのタイミングで助けに来たのが長嗣さんだったことに笑ってしまった。
まだまだこの人に息子たちはかなわないのか。
おいおい…あのトラウマになっている事件の真相が想像以上にやばい。
うーん…誤解はとけたけど、4人とも危ないことに変わりはないというか。
陸が可愛いけどあざといなぁ…一番結婚相手にいいのは衛太な気がするけど、やはり隆義さんのクールそうでそうじゃない所が萌えるかも。
柴本さんが思ったより落ち着いた性格で驚いた。偏見はいけないな。
こういうラストも嫌いじゃない。
好みが分かれそうだけど；
息子たちにうまく誘導されてる長嗣さんが可愛かった。
理由はどうあれ経済再生を頑張ってくれるなら、まぁいいんじゃないかな。