暁と黄昏の狭間〈2〉薬王樹の書

暁と黄昏の狭間〈2〉薬王樹の書 (トクマ・ノベルズEdge)
西魚 リツコ
徳間書店
売り上げランキング: 981,725

魔術大国オラの学都で教育を受けることになったセフルだったが、いまだヘン=ジャックの呪いに苦しんでいた。
彼女が再会を望むギルダン・レイもまた窮地に立たされていた。
オラのアシュラーフ・サンダーキニ皇子とドムオイの王女の婚約に反対しカザン大使と対立してしまったことにより、国を追われてしまったのだ。
二人は各々の目的のため生命魔術の神・薬王樹を祀るサンダーキニ家と関わり、謎に迫っていくが…

このシリーズ孤立する展開多いな…過去のセフルとエイメに続いてギルダン・レイが今度は孤立か。
セフルは今回一人じゃないけど、ジーヴァたちの実験体みたいになってるし心配でした。
彼女が教育を受けることができるという部分はわくわくしてたのに、そこはメインじゃなくて残念な気もする。
友達になったと思っていた娘がスパイだったり、皇爵に迫られたりで気になるイベントは続いたけど;
セフルに手を出そうとする人って二人共あの目に惹かれてるんだよな。
王子のワントを継いでから変化した目だから、セフルが受け入れないのも仕方ないかなと思う。

皇爵は何か秘密を抱えていて、地位はあるけど自由はなくて、主人公に苛立ちながら惹かれている。
ギルダン・レイがいなければ、好みのキャラだからもっと惹かれただろうな。
皇爵の子孫の増やし方というか世代交代の方法は途中でなんとなくそうかなと考えていたものでした。
この別れは悲しい。
せめて、彼らの一族の目的が達成されることを願います。

セルフに皇爵が贈った贈り物がこれからどんな効果をもたらすのか。
彼女の成長と冒険に期待したい。
相変わらずギルダン・レイとの間に甘酸っぱさはないけれど、確実に縮まっている二人の距離は好ましい。
敵対するジーヴァたちのしぶとさというか執念深さには感心する。
いい加減に退場して欲しい…物語的には次は何をしでかしてくれるんだろう?という嫌な期待もしてはしまいますが;

な行

Posted by tukitohondana

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