悪魔の子を孕みし魔女 黄金の魔女が棲む森

悪魔の子を孕みし魔女〈上〉―黄金の魔女が棲む森 (トクマ・ノベルズedge)悪魔の子を孕みし魔女〈下〉―黄金の魔女が棲む森 (トクマ・ノベルズedge) 

キリスト教歴397年。
レギウスが目覚めなくなってほぼ一年が経過していた。
16歳になったシフは、今日もレギウスの寝台の前で彼に語りかける。
その頃、街では新しい大司教が受けた啓示のことが噂になっていた。
神のみつかいがあらわれいでて、サタンを打ち負かし、王になるべきものに帝座をもたらすという。
ある日、シフは泥まみれになった子犬を拾い世話をするようになった。
しかも、その犬は人間の言葉をしゃべり、自分を帝王だというのだが…
 

ちょっ…初っ端からシフとユリウス(子犬)の会話とそのイラストに吹きだしました。
レギウスの状態を考えると暗くて重い話になりそうだと思っていたのでこれは意外。
子犬を拾って、子犬が言葉を話すようになるまでのシフは見ていられないほどの痛々しさでしたけどね。
シフにはなんとか幸せになって欲しいものです。
 

今回の話はユリウスのことも気になりますが、悪魔の子が何者なのかということも気になります。
シフを殺させようとしていた存在は天使のようなのに、神よりも自らを崇めさせようとしているのに違和感を覚えていました。
それこそが敵の正体のヒント。
そちが分かると悪魔の子の正体も納得です。
 

ラストはやっと元の状態に戻れて一安心。
ユリウスの時の記憶があるのかどうかが今後の展開に影響しそう。
台詞からすると覚えていそうですが、どうなのでしょう?

あ行

Posted by tukitohondana

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