プリンセス・プロジェクト

ケイト ブライアン
理論社
発売日:2004-06

普通の女の子になりたい王女・カリーナはパーティーを抜け出してメル友の彼に会いたいと考えていた。
カリーナとそっくりな容姿を持つ奨学生ジュリアは家賃が払えず家を追い出される寸前。
そんな二人が出会い、互いの目的を達成するためパーティーのある一日だけ入れ代わることに。
しかし、二人に予想外の出来事が起こってしまい…

貧乏な女の子と王女様が一日入れ代わるという夢のある王道ストーリー。
なのですが、彼女たちの悩みや苛立ち、葛藤などはなるほどなぁと思うものが多くて親しみ易いです。
二人とも十代の女の子の発想や悩みを持っているけれど対照的。
こんな二人が入れ代わるというだけで、面白そうだと思いました。

入れ代わる前のカリーナの言動には苛立つものも多いのですが、入れ代わってからは納得。
どうしてカリーナがああだったのかが分かります。
後半は彼女たちが想定していなかった出来事が相次いで起こり、ハラハラして面白かったです!
そしてラストでは感動。
二人が抱えていた家族との問題、ジュリアとマルクスの結末には目が潤みました。
皆、良かったね!と祝福してあげたくなる、笑いあり涙ありの物語でした。

は行

Posted by tukitohondana

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