Tomorrow〈stage1〉―明日、戦争が始まったら

2023年6月2日

ジョン マーズデン,菅 靖彦
ポプラ社
発売日:2006-12

高校生のエリーは自分を入れて7人でキャンプへ向かった。
彼らが町に帰ってくると家族の姿が消えていた。
無惨な姿となった家畜たち、断たれた通信手段…町は彼らが留守の間に謎の武装集団によって占拠されていたのだ!
住民が拘束されているだろう場所に潜入を試みた彼らは、聞きなれない言葉を話す兵士たちを目にする。
仲間に負傷者を出しながらも彼らは家族を助けるべく戦い始める。
 

ストーリー紹介を見て、自分だったら同じ立場になった時どうするだろう…そう思いつつ読むことにしました。
物語はエリーという少女の一人称で綴られています。
彼女は色々考えてしまう性格なので読む人によってはじれったいと感じることもあるかもしれません。
私としては感情的でありながらそれと状況を整理してじっくりと書かれた文章とエリーの性格に好感をもてました。
 

不謹慎かもしれませんが、町に戻ってきてからのスリルと緊張感がいい感じ。
ぎりぎりな所で発揮される皆の勇気やパワーが頼もしい!
仲間内に三組もカップルがいるというのが正直鬱陶しいと思うこともありましたが、ドラマ性は増すかも。
自分たちが置かれた状況、家族や友人たちに対するエリーの感情はリアルで感情移入しやすかったです。
エリーが世捨て人やとんぼを通して色々考える描写も好きでした。
 

終盤はホーマーの思いついた作戦を皆が実行。
これは凄くドキドキする展開でした。
最後はますます心配なことがあったり、切ない内容でしたが続きを読むのが本当に楽しみです。

ま行

Posted by tukitohondana

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