悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました

悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました (角川ビーンズ文庫)
永瀬 さらさ
KADOKAWA (2017-09-01)
売り上げランキング: 53,469

令嬢アイリーンは、婚約破棄され前世の記憶が蘇った。
自分が乙女ゲームの世界の悪役令嬢のポジションにいると自覚した彼女だったが、前世の記憶は不完全。
破滅を回避する方法が分からないが、破滅フラグの起点はどうもラスボスの魔王クロードだということは思い出した。
クロードの愛を得て生き残る。そう決めた彼女はさっそく行動を開始するが…

主人公の父親が最悪なんだけど、二次元的には面白くて美味しい。
自分を選んだ妻の見る目がないって自分で言うのな…
目的のためにぶっとんだ行動に出るキャラクターは好きなので、主人公が生き残るために魔王を攻略するという内容に惹かれて購入。元のゲームの設定からすると善悪逆転しているように見えるのもお約束ですが面白い。

これコメディ調だから楽しそうに見えるけど、設定と状況だけ見ると、主人公もクロードもかなり辛いだろうな。
幸せになって欲しいなと読んでいて思った。
なんといってもセドリックが残念すぎる。
思っていた以上でリリアすら気の毒に思えてきた。

魔物たちが純粋で可愛い。
人間の醜い部分を見た後だと和む。
アーモンドが可愛いなぁ。

あの帯のセリフはなるほどそういうことか。
優しいクロードがアイリーンの父親みたいにならないことを願います。
ある意味あの人が一番魔王っぽい。

魔物たちで災害の復興作業とかやってくれてるとか、めっちゃ国のためになってるじゃないか。
廃城にクロードたちを追いやってる場合じゃない。

アイリーンの不器用さは本当愛おしい。
クロードがアイリーンを好きになるのはよく分かるわ。これは惚れる。
時々すっごく甘いクロードが好き。

終盤、セドリックとリリアにはもはや呆れてましたが、アイリーンサイドの人たちがそれを補うぐらいいい人たちなので気持ちよく最後まで読めました。
聖剣はまさかああなるとは…意外でいいな。

イラストもアイリーンは可愛くて、クロードは美しくてとっても好みでした。

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