キノの旅〈4〉the Beautiful World

2023年6月2日

キノの旅 (4) the Beautiful World (電撃文庫)
時雨沢 恵一
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
売り上げランキング: 240,950

・プロローグ「紅い海の真ん中で・b」
紅い花でうめつくされた場所か。
綺麗だろうけど少し恐いかも。
キノとエルメスがいれば別だけど。
・第一話「像のある国」
像にまつわるお伽話の真相が気になる。
なんか、まったく違う話が隠れてそうで。
・第二話「☓☓☓☓☓」
☓☓☓☓☓の所に入る言葉が意味のある話だったりするのかな。
・第三話「二人の国」
この国はこれまた絶対に生活したくない国だな。
あの夫は自業自得かなと思う。
なぜ自分が妻にしてきたことを妻が自分にしないと思い込んでしまったのか…まぁ、妻の方も我慢しすぎてたのがよくなかったのかもね。
出国の際の番兵さんにはちょっと笑ってしまった。
あの国のあの夫婦を見た直後に結婚はしたくならないわな。
旅をしている方が安全というキノの皮肉もいい。
・第四話「伝統」
この国は久々に行ってみたい国だ。平和で面白い。
こんなだましなら別に人を不幸にしなさそうでいいな。
事前に情報を知ってから行ってひっかかってみるのもいいかもしれない。
そしてシズさん…いい人だ。
・第五話「仕事をしなくていい国」
この国の仕事内容を読むとつい笑ってしまったけど、現実の仕事も大差ない場合もあると考えると笑えないな。
まぁ、でもとりあえずキノの行動は合理的で間違ってない気がする。
あの国には住みたくないけど、旅で立ち寄るのにはいい。
・第六話「分かれている国」
はたから見ればどちらも変わりなく、生きるために他の生き物を食べてるだけだよなぁ。
生きるってことは、戦争とかがなくても血生臭いことなしにはなりたたないもんだなと思います。
・第七話「ぶどう」
男がああ言った理由はさっせなくもないけど、タイトルとのつながりが分からないな…
・第八話「認めている国」
自分がこの世に生きていたくなくなった頃にはひっそり処分してくれそうという見方をすれば、この国も悪くないかもな。
オーナーさん、根は悪い人じゃなさそうだったけど…なんか全て分かってたんじゃないかと深読みしてしまうなぁ。
・第九話「たかられた話」
シズは昔ながらの物語の主人公っぽいよね。
キノとは対称的で彼も好き。
シズのやったことはやり過ぎかもとは私も思ったけど、それも勝手だよね。
じゃあ盗賊をどうして欲しかったのか? って話になる。
助けてくれる相手にそこまで要求するのは我侭かなって思ったりもする。
あの国の人々は盗賊にたかられなくなって、シズもそれを望んだんだから結果的にはよかったんじゃないかな。
ちょっと(?)シズが気の毒な話だけど。
・第十話「橋の国」
なんともこの橋を作るという目的に裏がなければ、悪くない国の終わり方と言えなくもなさそうだけど。
ちょっと(?)ラストの方は生臭い狂気的な展開だけどね。
・第十一話「塔の国」
さがせば違う道も選べるというか、物事を違う視点で見てみるのはいいことだと思う。
限られた中で楽しみを見つけられる。
いつか崩れる塔を作るっていうのは一見狂っているようで、実は生きることそのものに似たようなものでは。
いつか死ぬと分かっているのに私たちは生きているわけだし。
それに意味を見出すかどうかなんて自由だしね。
意味がないと思うのも。
・エピローグ「紅い海の真ん中で・a」
歌は廃墟となった国へ対するものだったのか否か。
キノ本人にも分からなさそうな。
・あとがきが最後まであれでくすりと笑ってしまった。
こういうのもいいと思う。

さ行電撃文庫

Posted by tukitohondana

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