デュラララ!!×12

デュラララ!!×12 (電撃文庫)
成田良悟
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2013-06-07)
売り上げランキング: 156,098

罪歌で刺された神羅は自我を失い、新羅を奪われた首無しライダーは怪物と化していく。
正臣は泉井の手によって負傷し、杏里は沙樹に問い詰められる。
門田が病院から姿を消し、セルティの首は人の手を彷徨う。
壊れ始め、混沌とする池袋で、帝人は…そして静雄と臨也は!?

帝人の今の状況の半分は自分のせいでもあるっていうのが、まぁ面白くも恐いところだよな。
それでも普通の高校生。そこが彼の魅力。
プロローグ部分、セルティが心配になる書かれ方だな…
セルティたちもどうなるのか心配だけど、正臣がまずピンチ。
泉井は悪党だけど正臣の身の回りで起きた出来事が正臣のせいというのは否定できない。
帝人もそうだったように。
千景は静雄につぐ安心感がある。
彼がいれば最悪の結果は避けられるんじゃないかっていう。
正気を失おうと憎しみより愛をとったセルティがかっこいい。
でもそこが人ではない彼女の純粋さを現しているような気がする。
緊張した話が続く中、静雄とシューターのやり取りには癒やされた。
双方とも真剣なんだろうけど可愛い。
臨也の感覚ややってきた事が最悪だと思いつつも彼の語ることにはわくわくしてしまう。
彼の興奮は伝染してくるんだよね。
あらゆる事が絡み合って今の状況が生まれた。
世界は常にそういう仕組で成り立っているけれど、面白かったり楽しい事が起きて、それが色々な人々や物事の絡まり合いによるものなんだと思うと面白いよね。
登場人物が沢山いて、皆間接的には関わっているから、つい誰と誰が会ったことがあるのか忘れてしまう;
そういえば沙樹と杏里ちゃんってまだ会ったことないんだっけ。
千景が漢前すぎて困る。
こんな兄か親戚が欲しい。
ああ、ラストの挿絵のアレは泉井を通してあの人から渡されたものだったのか…帝人の壊れっぷりは愛おしいほどだけど、同時に心配でもあるんだよなぁ。
ついにセルティに首が戻っちゃったか。
これは新羅との関係も気になるところだけど、可愛くて大好きだったセルティが失われてしまったかどうかが気がかりだ。
ひとまずドタチン復活おめでとう!かな。
今回の出来事でいい方に動いた数少ない事の一つだし。
次巻でいよいよ一区切りか。どうなるか楽しみ。

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