恋のドレスは開幕のベルを鳴らして―ヴィクトリアン・ローズ・テーラー

仕立屋『薔薇色(ローズ・カラーズ)』の店主クリスは着る人の心をドレスに映し出すことができるが、内気で自分の恋には臆病で…
再起を賭ける女優マーガレット・ベルの舞台衣装を仕立てることになったクリスだが、そこでも「闇のドレス」の存在を感じて…

パメラはやっぱりローズ・カラーズとクリスにはなくてはならない人物だね。
この二人の関係が好き。
シャーロックが貴族なんだと感じた時のクリスが…あれはもう恋してるよね。
不安定なので心配。
彼女がドレスを作れなくなったらと思うと。
わけありっぽいマーガレットが気になる。
マーガレットの言動は嫌な印象を受けるものも多い。
けれど同時に壊れてしまいそうな危うさを感じて、ただ嫌うという感情が湧いてこなかった。
クリスが思ったように暖かな気持ちをあげたい。
ロウとマーガレットの関係がまさにルミナとディモスっぽい。
マーガレットが恋している相手は違うけれど。
マーガレットが貴族の娘だというのはすごく納得できる。
なんかこう成功して気位が高くなった感じじゃないというか、無邪気な傲慢さを持ってそうだったので。
キース…彼に関してはマーガレットの被害妄想かと思ってたけど本当に酷い奴じゃないか;
悪気はなくても女性関係がちょっとなー。
クリスを食事に誘いそこねてしまったシャーロック、二人のことを思って寝たふりをするフリル、どちらも可愛い。
カリナにドレスを贈り、着させながらする会話を読んでいると、クリスってカウンセラーっぽいよね。
闇のドレスを処分させようというちょっぴり大胆さにもびっくり。
ドレスに関することとなると強い意思と行動力があるよね。
普段は少し頼りない感じだけど、そのギャップがよい。
アイリスはメイドの時も縁起していたわけだから、悪魔を演じることもできるよね。
実際、脚本のディモスより悪魔らしいかもだし。
そうなった理由があるとはいえ。
抱きしめるように手を優しく握りしめる…か。
あの二人はこれぐらいじれったい進展具合がちょうどいいね。
アイリスの行方は気になる所だけど、各自愛を見付けてハッピーエンド。
読んで幸せな気持ちになれました。
新聞記事の内容に呆然となるパメラが気の毒にも面白かった。なれました。
新聞記事の内容に呆然となるパメラが気の毒にも面白かった。

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