なんて素敵にジャパネスク 〈7〉 逆襲編

なんて素敵にジャパネスク〈7 逆襲編〉 (コバルト文庫)
氷室 冴子
集英社
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帥の宮によって殺されかけた瑠璃姫は、偶然にも煌姫に助けられた。
高彬の別荘である鴛鴦殿で身を隠し養生しながら、帥の宮に反撃するための策を練っていると、そこに義妹・由良姫がやってきた!?

煌姫が今回は頼もしいな。
この姫は登場する度に好きになっていく。
なんやかんやで瑠璃姫の友達的なポジションにまでなっちゃったし。
まぁ、でもこれぐらいの姫じゃないと瑠璃姫と行動を共にできるような存在にはならないよな;
自分の中でちゃんと自分の価値観があってそれに基づいた生き方を貫いているところは憧れる。
現実的で前向きで行動力もあるし。
由良姫に関する融の行動は最初は頭をかかえたくなった。
結果として良かったからいいんだけどさ。
それにしても春日大納言が情けない上に小物すぎる。
ただ、気が小さかったおかげで色々あっさり聞き出せたのは良かったか。
守弥と煌姫の分かりやすさはなんかほっとする。
彼らといると疲れそうだなとは思うけど、嫌えない。
融の片思いはいいとして、由良姫のは厄介だな。
とはいえ、融が頼もしくなっちゃってまぁ、微笑ましいやら嬉しいやら…
帥の宮と再会することになるとこっちまで緊張してきた。
どんな話の流れになるかというのもあるし、何より瑠璃姫を殺そうとした人だから姫が心配で。
そして、二人の会話を読んでいるとだんだん泣きたくなってきた。
瑠璃姫の優しさと帥の宮の隠れていた胸中が見えてきて、辛い。
なんでこうなってしまったんだろう…なぜ…という切ないお話が多いよね、このシリーズ。

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