契約の紋章 – 翼を継ぐ者1

リディアは、シュルベル王国の小さな農村で育った健康が取り得の平凡な少女だった。
心配事といえば、収穫祭に着ていく服のことと、腕にできた「痣」のこと…
そんなある日、村に他領の騎士が乗り込んできて、リディアを迎えに来たという。
剣と陰謀渦巻く異世界ファンタジー、開幕。
貧しい暮らしをしていた村娘が実は…という王道設定がまずたまらないです。
序盤の展開も期待通りで嬉しすぎる。
教育係のドリスの言うことも分からなくはないんだけど、いきなり自分が領主だといわれて納得できるわけないよね。
両親との別れや突如浮上した疑問で頭の中は混乱しているだろうし。
シリアスが続いている中でジェラルドと母親の会話には和みました。
イレーネの台詞いいな。所々じわっときました。
アルトゥル、マティアス、オズワルド、皆それぞれ好きだな。
ちょっと胡散臭いと思っていた某人物だけど…理由が見えてきたかも。
リディアと微笑ましい関係を築いて欲しかったんだけどな。
怒りを堪えるリディアのシーンは読んでいて辛かったけど、これでよりアルトゥルとリディアが本当の意味で対面し言葉を交わすのが楽しみになりました。
ドリスとジェラルドのさりげない、分かり辛い優しさがあたたかい。
リディアにとって信頼できる存在は貴重なので、公爵の側にあの二人やイレーネのような人がいてくれたことに感謝したい。
気になる登場人物は多いし、続きも気になる所で終わっているので二巻を読むのが楽しみ。
今のところジェラルドが一番好きかな。

か行

Posted by tukitohondana

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