英国マザーグース物語 花咲けるきみと永久の歌
集英社 (2013-06-29)
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ジュリアンの従者の機転によってセシルの身は守られ女王の暗殺は阻止された。
しかし、クリストファーはロンドンで最後のゲームをすると告げ姿を消してしまう。
ロンドンである特徴が刻まれた遺体が発見される中、再びパートナーとなったセシルとジュリアンの想いの行方は…
完結編。
互いを想い合うがゆえにセシルの行動について口論になる二人。
やっとセシルとジュリアンの本心が通じ合って嬉しい。
共犯者の今回のような使い方は微笑ましくていいよね。
隠している内容も、可愛いものだし。
知ったらダニエルは怒るだろうけども。
サーカスの取材の前半は平和で、クリストファーの事件やジュリアンの招待が明かされたことがなかったかのような穏やかさだった。以前よりセシルとジュリアンの仲が親密になっている上に、なんか以前の二人が戻ってきたようでいいね。
レスターさんはただものではないと思っていたけど、色々あったんだな。
彼の考える新聞の役目はなんかいいな。
ついにマザーグースを題材にした作品でよく見かける気がするあの歌が出てきた。
ヴィクターさんが好みすぎて惚れそう。
そして、もうばれてますよお二人さん。
ヘンリーは思っていた以上に頼もしい人物でした。
今まで無事隠れていられたんだもん。そりゃ人脈もあるよな。ローレンスとの関係もいい。
クリストファーみたいなキャラクターは本当どうしようもないな。好き。
ただ、現実でいたら許せないとは思う。
セシルのような存在を求めていたクリストファーか。
クリストファーとセシルのような関係ってハッピーエンドにはならないからこそ惹かれるところがある。
最後まで彼は悪役としては好きだったな。
甘いところはあったけど、そこも危うくてありだった。
何はともあれハッピーエンドでよかった。
ジュリアンとセシル、そして他の皆もお幸せに!