クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子

人類最強の請負人によって連れ去られた戯言遣い。
彼は紫木一姫を学園から救い出すため私立澄百合学園に生徒のふりをして潜入することに…
そこで待っていたのは恐るべき殺戮の嵐だった。
この巻き込まれ具合がたまらないですね。(巻き込まれ型主人公好きです)
いきなり滅茶苦茶でゴーイングマイウェイな潤さんが凄い。
流されまくりないーちゃんについては…相手が潤さんなら仕方ないかなという気がする;
いーちゃんが女装(しかも超お嬢様学校のセーラー服)するというマニアックな展開も美味しい。
と、まぁ、初めて読んだ時点では今まで以上に殺伐とした血みどろの物語が繰り広げられるなんてことは想像もできなかったわけで…(作品紹介には書かれていたけどね…)
少しずつ傍観者としての立ち位置から自ら前に出てきているいーちゃん。
一姫ちゃんを友と重ねてみているせいもあるかもしれないけど、ほんのり変わってきたかな。
最初から色々な事を隠されているせいか違和感が気持ち悪い。
それが最後に一気に解決していく所はミステリなのかも。
≪ここは任せて先に行け≫これほどいーちゃんに似合わない台詞はない気がする。
クビキリサイクルの頃なら絶対言わなかっただろうな。
自分の中と周囲にあった何かを一つ一つ認めていくことで、いーちゃんは人類最悪の敵として物語の主人公らしい方へ成長していってる気がする。
そして、このシーンの辺りからこの巻では戯言遣いの本領発揮かな。
姫ちゃんが潤さんについて語るシーンがやばかった。
何であの人に惹かれるのか分かった気がする。もちろん他にも理由はあるだろうけど。
ああ潤さんの無茶苦茶っぷりが本当に心地よい巻だった。
この人は言うこときつくてぐさりとくることもあるんだけど、気持ちいい人だよな。
潤さんが口にするまで、いーちゃんがセーラー服着て女装してるのを忘れてたよ;
忘れてしまっていたいーちゃんの呼称≪無為式≫の意味を再読できてよかった。
≪欠点≫については納得。
似ているから嫌いになったり好きだったりはよくあるからなぁ。

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