クロスファイア〈上〉
パイロキネシスを持って生まれ苦悩するも正義感に溢れた女性淳子。
いわゆるダークヒーロー的な主人公を置くことで正義を問うのか。
最初は自分にとって怖い存在嫌なことをした存在に自然と火を付けてたのをそれだといけないと諭され訓練したのか。感情的なタイプっぽいのに力の使い方は凄く理性的にコントロールしてるの納得。
行方不明の女性と唯一逃げた犯人グループの浅羽を追うストーリー。
刑事のちか子サイドともどう絡んでいくのかが楽しみで読み進めた。
何せパイロキネシスでの殺害では淳子を逮捕するのは難しそうだし、私はどちらかというと浅羽は法的に裁かれて欲しい。法で裁けないタイプの犯罪者ではないので。
そう思っていたので浅羽の結末はショックだった。
後に罪なき人を燃やすタイプの能力者も出てきて…超能力バトルも見れるのかなとわくわくしつつも、燃えた相手はショックだった。やっぱりそれを見てるしかできなかった遺族から語られると辛い。
ちか子が牧原の話を信じられず冗談にパイロキネシスがあれば節約出来るのにと考えてたら、本当に淳子が節約的な使い方してるのに苦笑。
お風呂沸かすだけじゃなくて、料理とかゴミ処理にも使えそうだよね。
能力者たちによる組織の存在が気になる。淳子が組織に入ってしまえばやる事がエスカレートしそうだし、警察にとってこの手の敵は証拠残さないから手ごわそうだし。