パリは恋と魔法の誘惑(アシュリン&ドラゴン・シリーズ)

ケイティ マカリスター,Katie MacAlister
早川書房
発売日:2010-01-10

勤め先の会社が倒産し伯父の会社に雇ってもらったアシュリンの初仕事はドラゴンをかたどった黄金の水差しをパリに届けること。
無事届け先についたと思えば、受け取るはずの女性は魔法陣の中で殺されていた!
しかも、殺人現場で遭遇した謎めいた男性ドレイクにドラゴンの水差しを盗られてしまう。
容疑者になってしまったアシュリンは容疑を晴らすためと水差しを取り戻すため、ドレイクを探してパリのオカルト社会に潜入した。
 
魔物に関する書物に興味があったために彼らの知識はあったけれど、実際に存在するとは信じていなかった。
そんな女性が仕事で訪れたパリでドラゴンを始めとした魔物や魔術師といった存在と関わることになってしまう。
それだけでもわくわくするのに、どうもアシュリンは「ガーディアン」で「ワイバーンの伴侶」なのだというじゃないですか。
謎が増えるにつれて意味や真相が気になり物語に引き込まれていきました。

わけが分からないまま殺人事件に巻き込まれ、盗られたドラゴンの水差しを取り戻すために魔物まで召喚してしまったアシュリン。
彼女が戸惑いながらも不思議な存在と関わり強気で前向きに行動する姿が心地よく、読んでいてとても楽しいです!
グリーンワイバーンのドレイクとの濃厚なロマンス臭を漂わせつつ、コミカルなミステリやファンタジーも楽しめます。
犬の姿になっている魔物ジムとアシュリン主従のやりとりも楽しい。
 
魅力的なドラゴンの男性、欠点は多いけれどいざという時はたのもしい魔物、心優しい人間の仲間たちなど素敵な登場人物が一杯。
今後が楽しみな内容だったので、ぜひ続きが読みたいです。

ま行

Posted by tukitohondana

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