サンシャイン＆ヴァンパイア
コーヒーハウスのパン職人サンシャインは、ある夜の湖畔でヴァンパイアたちに拉致されてしまう。
囚われのヴァンパイアと同じ部屋に監禁されたサンシャインの運命は？！
物語がサンシャインの一人称で進むので、彼女の性格が好ましいと思うかどうかでも評価は変わってくると思います。
私は好感を持てましたがちょっと癖のあるヒロインなので。
彼女が吸血鬼絡みの事件に巻き込まれてから数ヶ月を描いた作品となっています。
ラスボス的存在を倒すのは思ったより呆気なかったため、メインは彼女の中で日常や常識が揺らいでくる過程かと。
ヴァンパイアが絶対悪とされる人間社会で、ただ一人のヴァンパイアを助けてしまい繋がりを持ったことで悩み葛藤するサンシャインの様子が印象に残っています。
ロマンス要素があるのに、ヴァンパイアの容姿などを魅力的にしなかった点などが面白いです。
完全に人とは違い、人と敵対している化け物として描かれているのがこれまたいい。
最悪の状態で出会った人とヴァンパイアが、その状況を脱するために協力するという展開が燃えました。
そして、相手のヴァンパイアに対する感情が矛盾しながらも少しずつ良い方向へ変わっていく過程はドキドキできました。
あのくっつきそうでくっつかない感じが萌えます。