獣たちの夜


久しぶりに再読したので紹介と感想を…
凶暴な妖獣に取り憑かれた青年・桜と出会ったことで亜梨亜の日常は変わってしまった。
亜梨亜には、妖獣を抑え込む力があったのだ。
妖獣は桜の血族全員の死を望んでいた。
一族の者たちは桜によって自分が殺される夢を見て、桜を始末しようと考え動き始めていた。
四千人の血族の命は桜一人の命よりも重いのか?
とてもそうは思えなかった亜梨亜は、自分を使って桜を殺そうとする者たちに抵抗するが…
実は主人公には不思議な力があって…というはじまりが王道ですが、いいです。
主人公の亜梨亜の力強さと優しさ、桜の軽い言動と誠実さのバランスが好きでした。
亜梨亜が一族に対する考えを変化させながらも桜を救いたいという気持ちを貫きとおすところも好感が持てます。
辛い展開があったけれど、なんとかハッピーエンドで本当に良かったと思います。
妖獣はなぜ桜や亜梨亜の一族の命を狙っていたのか?という部分が切ないです。
妖獣となった迦々羅の過去と一族の先祖である光影のエピソードはあたたかくてだからこそ悲しい。
彼が最期にあたたかさを思い出せたのがせめてもの救いでしょうか。

漫画

Posted by tukitohondana

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