Tomorrow〈Stage2〉―友の死

2023年6月2日

ジョン マーズデン,菅 靖彦
ポプラ社
発売日:2007-02

ケビンは、重傷を負ったコリーを救うため町の病院へと向かった。
残されたエリーたちは、二人の安否を知るため再びウィラウィーの町を目指す。
病院への侵入してコリーの状況を知った彼らは敵軍に新たなダメージを与えるための作戦を実行することに決めた。
それは、トラック輸送団を襲撃するというものだったのだが…
 
エリーが書いた記録(前巻の内容)を読んだ仲間たちの間に気不味い空気が漂います。
あんなピリピリした状況で皆に見せたりしたら、そりゃぎくしゃくもしますよね。
平常時でも、複雑な気持ちになりそうなのに;

やっと新たな味方が!と思ったら、彼らには悪い意味で驚かされることばかり…
でも、誰もがエリーたちのように考え行動できるわけではありませんよね。
彼女たちの場合は子供だったのがむしろ良かったのかも。(いや、結末が分からないので良かったとはまだ言えないかもしれませんが)
もちろん彼らの性格というのはあるでしょうが、若さゆえの適当能力や発想、柔軟さが彼らの行動には出ていると思うのです。

人を殺めたことこれからも殺めることについての葛藤なども続いて内容は全体的に重め。
一方でエリーとリーの仲は順調だったり、仲間割れしていないのが救いでしょうか。
面白いけれど、沈んだ気持ちになるというかストレスを感じる内容でした。
つまりそれだけリアルに感じているのかもしれません。

「友の死」については意外でした。
死因も何ともいえないものでしたが亡くなった人物も…結構好きなキャラだったのでショックです。
この小説なら誰が亡くなっても辛かったと思いますが、これはなんというか予想していたのとは違う辛さです。

ま行

Posted by tukitohondana

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