鹿の王 (上) 生き残った者


擬似家族的な要素があるファンタジーが好きなので手に取ったのだけど、これ黒狼病から生き延びたヴァンと医師のホッサルたちが出会って黒狼病のワクチンを作る話なのかな。
疫病から生き延び奴隷生活を脱したヴァンサイドの方が物語的には好みだけど、いずれ交差すると思うとホッサルの話も興味湧いてきた。

獣の奏者エリンや守り人シリーズを思い出す世界観や人々の営みは上橋さんだなぁという感じがして懐かしくなった。

飛鹿という生き物はもののけ姫のヤックル的な生き物だろうか。小柄なイメージではあるけど、あれぐらいのサイズでないと成人男性は乗れない気がする。
森に放牧して育てるが仔鹿の時から慣れさせれば乗れるという距離の微妙さも心惹かれる。完全に飼い慣らすことができない王獣のように凶暴性はないけれど、あれも獣と絆を作る物語だった。

黒狼病から生き延びたゆえにヴァンとユナが得た力は何なのか、最初の黒狼病はどうやって発生したのか。
続きが気になる。

あ行

Posted by tukitohondana

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