Tomorrow〈Stage7〉―明日への扉

2023年6月2日

ジョン マーズデン,菅 靖彦
ポプラ社
発売日:2007-12

エリーたちのもとにニュージランド兵士が派遣された。
しかし、それは救いの使者ではなかった。
敵を錯乱させるためゲリラ活動を続行せよ、との命を受けたエリーたちは新たな破壊工作を企てることに…
突然起きた戦争によって多くのものを失いながら戦う高校生エリーたちの物語。ついに完結。
ついに最終巻。
ニュージーランド軍から新たな作戦実行を促されたエリーたち。
今まで最大規模の攻撃のために敵を混乱させるべく行動を開始します。
これで終わるんだと思うと複雑な気分ですが、彼らには幸せになって…いや出来る限りもとの生活に戻って欲しいので明るいエンディングであることを願いながら読みました。
エリーが現実のあらゆる出来事と向き合って生きていこうという決意をして終わったのにちょっと感動しました。
沢山の悪い出来事があってその傷はずっと消えることはなくて、それでもそれぞれが自分の道を歩んでいく。
エリーの語る現状や今までのことを振り返ってみると完全なハッピーエンドとはいえないかもしれません。
でも、辛く苦しい現実の中でも強くたくましく生きる登場人物たちの姿には、何か大切な事を教えてもらった気がします。
生きるというのどういうことなのか、色々考えさせられた物語でした。
ドキドキワクワクできるシーンも多いけれど、全体的に重い話なので誰にでもはおすすめできませんが私はこの物語を読んでよかったと思います。

ま行

Posted by tukitohondana

inserted by FC2 system