小説版 刀剣乱舞無双


ゲームの方はクリア済みで面白かったので小説も購入。
一冊に収めるためかテンポよく物語が展開していく印象。
刀剣乱舞というか刀剣男士のことを少しでも事前に知ってる人向けかなと思う。

ゲーム中でも山姥切国広へ対する長義の態度は馬鹿にしてるようでいて信頼を感じられるもので、そこが好きだった。
山姥切国広の天然っぷりはゲームのが感じられるかも。
山姥切国広のかつての主が写しである自分を誇りに思っていたことが伝わったの良かったなと思う。
この話もそうなんだけど史実のが残酷だったりするんだよね。
とはいえ正史の通り進まないと消えゆく存在もあるわけで悩ましい。

孤狼の章は伊達組の仲良し具合と政宗愛が良い話だった。
伊達政宗が海外に旅立ってしまったけど正史そんな影響ないからいいやという大雑把さも嫌いじゃない。
なんか浪漫あるし。

一番好きな刀剣男士である長谷部のいる隊メインの天命の章はやはり注目してしまう。
この面影への不信感を顕にする長谷部に対し落ち着いた薬研藤四郎と巴形薙刀という構図はバランスよくて結構好きな隊だった。
面影は怪しいんだけどなんか天然っぽくて憎めないんだよね。
本丸を強襲され主を失った刀剣男士たち。その話題が出てくると辛かっただろうな…と改めて思う。

皆かつての主への思い入れはあるけど日向政宗はまだ今の自分と切り離せてなかったのかな。
そこが時間遡行軍につけいる隙を与えたのかも。
共感の件は面影も指摘してたけど。

ガラシャや石田三成関連はプレイしてても辛かったな。そこが物語としては好きでもあるんだけど。
それだけに省略されてるのは少し残念でもあった。

他の章でもあったけど元主との共闘は熱いよね。
特に蜻蛉切と本多忠勝が一緒に戦うのが良い。

面影に後ろめたいところがあったのは意外ではなかったので、皆が黒の面影のことを知ってもそりゃ許すよねと思った。
面影が良い子なのはそれまで行動を共にしたことでよく分かってるし。

穏やかな最後でよかった。
ゲーム中でも思ったけど彼らの審神者がいつか無事帰還してくれるといいなぁ。
三日月宗近の言う、本丸の平穏な日々を守るための戦いについてはなんか分かるなぁと思った。

た行

Posted by tukitohondana

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