宇喜多直家
父祖の仇敵島村一族への復讐と宇喜多家の再興を誓う少年がいた。
幼くして次々と家族を失った少年・直家はいかにしてのし上がっていったのか?
凄まじい執念と研ぎ澄ました権謀術数で乱世を生き抜いた男の生き様を描いた作品。
「黒い風雲児」を文庫化したものです。
直家の冷酷なまでの強さはどうやって育っていったのか?
その辺りが読み易く直家に共感しやすいように書かれているので、とても面白かったです。
やっていることは残酷だったりするのですが、もちろん訳がある。
黒いんだけどちゃんと人間らしい直家がとても魅力的に思えました。
備前統一あたりまで書かれているのですが、もう少し先まで読んでみたい気もしました。