なんて素敵にジャパネスク2

高彬とは結婚できない状況が続き、原因の帝からは何度も手紙や使者が送られてくる。
そんな三角関係に悩んだ瑠璃姫は、ついに出家するため尼寺へ駆け込んだ。
尼寺では思いがけない人物に出会った上に、その夜には実家の三条邸が炎上。
焼け跡には“瑠璃姫怨”と書かれた呪詛状があって…

シリアス度が増す二巻は、とにかく読んでいて複雑な気持ちになる展開もあり、ラストがまた辛いです。
あの切なさは嫌いではないのですが…(むしろ好き)
ハラハラするシーンも多いので面白いんですけどね。
瑠璃姫の初恋がここであんな風に繋がってくるとはちょっと驚かされました。
途中までは鷹男と瑠璃の再会を楽しみにしていましたが、最後のほうは鷹男萌え所ではありませんでした。
高彬が事情を察してとった判断がまた心憎いじゃないですか。
あれだけ大きな事件になっていて人も亡くなっていて、根底にあった悲しみや怒りには勘違い(すれ違いかな)も含まれていたというのが辛い。
仕方ないかと思いますが、どんな思いが裏にあったとはいえ秘密や嘘があの悲劇を生んでしまったんですよね。
無理だと分かっていても、彼には幸せになって欲しかったです。

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