続ジャパネスク・アンコール!
【守弥のジャパネスク・ダンディ】
煌姫を高彬と契らせ愛人にさせ瑠璃姫と別れさせるという陰謀が失敗に終わった守弥は、瑠璃姫が篭もる吉野へ乗り込むが…
記憶を失った守弥に対する瑠璃姫のたのもしさが素敵でした。
彼女は不安な時に味方につけておきたい。
今までの物語を読んでいなければ、守弥と瑠璃姫がっつくのも面白いと考えていたかも。
それぐらい記憶喪失になった守弥とのやり取りがいい。
姫視点も好きだったけど、姫を嫌っていたはずの守弥の視点から見ても姫は魅力的だから凄いな。
高彬や鷹男がほれちゃったのも仕方ない。
守弥ははからずも今回の事故のおかげで色々知ったり気づいたんだよな。
良かったのか悪かったのか…彼が姫の良い所にも気づけたのはよかったけど。
しかも、あの人と守弥の声が似ているという…もう、いいですからお帰りなさいには涙が。
瑠璃姫の想いを思うと苦しい。
そして、やっぱり瑠璃姫は可愛い。
表向きクールな守弥が妹にはずけずけきついことを言われていたり、女の涙に弱かったりするのが微笑ましい。
結局、瑠璃姫の帰京をうながす役に回っちゃったしね。
いや、本当に美味しい役でした。
【小萩のジャパネスク日記】
父母を亡くした小萩は、幼い姫の話相手として貴族の邸に勤めることになったが…
小萩視点の幼い姫もいいな。
素直でかわいいわ。嘘はついてたけど、優しさからきたものでもあるわけだし…
小萩と瑠璃姫の出会いのシーンが好き。
この頃から二人の関係はあまり変わっていない気がする。
これはこれでいいいい主従。
あの姫には小萩じゃないと駄目だろうなっていうのもあるし。
【瑠璃姫にアンコール！】
いよいよ帰京することになった瑠璃姫は、皆に内緒でこっそり帰ってくるが…
融もなぁ…姉とはまたタイプが違うけど素直すぎるんだよね。
感情に正直だから彼は彼でよく騒ぎを起こす。
そこは可愛いんだけど、瑠璃姫と違って頼りないんだよなぁ；
夏姫の行動と理由に関しては、誰が悪いっていうのははっきり言えないな。
それぞれの事情もわかるし。
瑠璃姫が漢前でかっこいい。
夏姫が瑠璃姫に友好的だったこともあって、最後までドロドロせずにすんだし。
高彬はちょっと気の毒だったけど、女性たちがたくましくて男たちが情けない話でした。
ラストのやり取りはちょっと笑ってしまった。