恋のドレスと聖夜の求婚―ヴィクトリアン・ローズ・テーラー

クリスに別れを告げられ失意のシャーロックは、モアティエ公爵家の令嬢コーネリアの恋愛騒動に巻き込まれる。
一方、そんな彼に別れを告げたクリスも、シャーロックを忘れられず辛い日々を送っていた。
錯綜するそれぞれの恋の行方は…急展開のヴィクトリアンラブロマン。

シャーロック…大事なことに気づくの遅すぎたな。
せめてシャーリーの父親がクリスと会う前なら…。どっちにしても二人を引き離そうという動きはあったか。

エドかぁ。ジャレッドではクリスの心は紛れないし慰めされないだろうなと感じていたところにまさかのエド。
彼が理解者になるとは意外だった。

ビアードを愛していて彼を認めているコーネリアの言葉と、その場にビアードがいないことにツッコミを入れるシャーリーに涙と笑いが……。
ビアードには最終手段に駆け落ちを提案できるのに、シャーリー自身はできないんだろうなという辺りがなぁ。
シャーリーがそういう事する人物なら、また話は違ってきていた気がする。
父親も息子は駆け落ちしそうにないと思っているからこそ、こっそり恋人と別れさそうとかするんではと思うし。
ショックを受けているシャーリーは魅力的だけど、彼の周囲の誰もこんな彼の姿を想像しなかったのでは?

もう他に手がないとはいえ、偽装の婚約は嫌な予感がするなぁ。
余計にこじれなければいいけど。

リンダの企みのせいもあって、ドロシアがいよいよ無茶苦茶なことを言うように……
前はヘンリーの事嫌えなかったけど、もうヘンリーも嫌だわ。見ていられない。
リンダとドロシアの顛末は心配していた通りで、でもコーネリアとシャーリーのことはもうちょっと信用していてもよかったかな。
コーネリアはもっと最悪な行動を取るかと不安だったんだよね。
シャーリーもまたドレスに惑わされるんじゃないかとか……

パメラの最後の言葉は納得。
色々あったけど、シャーリーが開き直ったならかなわないわ。かっこいいこと言ってくれちゃって。
早く幸せな二人が読みたい。

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