ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスと月の降る城

2016年8月5日

ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスと月の降る城 (コバルト文庫)

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青木 祐子
集英社
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母リンダと再会したクリスは、彼女に闇のドレスを作らせないため行動を共にし始める。
向かった先はスコットランドのマクダフ城。
そこはリンダが愛するヒューバートの城だった。
一方シャーロックもまたクリスを連れ戻すためマクダフ城を訪れるが…

クリスは自分の意見を言える娘だよね。そして4年前と言わず、物語の中でもかなり成長してる。
人の心が見えるだけでなく、自分とも向き合うようになった。
でも、まだシャーリーとくっつくには足りないものがあるような。

リンダを説得するのは骨が折れそう。
恋愛は理屈じゃないだろうからなぁ…傍から見ているとヒューと一緒にいても彼女は幸せになれないのにと思うけど。

クライン家はこれまた危険だな。
正気を疑いたくなるメンバーしかいない。
アイリスがまだまともに思える。
リコがシャーリーと話し始めた時はちょっとぞっとした。
そんな家だったので、今回はシャーリーとジャレッドの身が心配で仕方がなかった。
クリスは城で与えられた役目があるかぎりは殺されないだろうけど、彼女を救いたい二人（特にジャレッド）は微妙だったので。

アントニーにはひやりとさせられたけど、彼も無事でよかった。
ヒュー…彼も壊れている印象だったのに、今になるとただ不器用で臆病な普通の人だったのかと思えてくる。
そこが美化されて女二人とギルレイには映っていたのかなぁ…

あきさんのアントニーへの突っ込みは笑った。