ひみつの陰陽師〈2〉ふたつ、不運な姫君は百花の陰に鬼を飼う

2023年6月27日

家庭の事情で男装し陰陽師として出仕している真澄。
先輩の玲雅はその秘密に気づきつつも、彼女のことを思い口をつぐんでいた。
女御同士の呪詛騒ぎの後始末に駆り出された真澄たちだったが…

貴輝は、ここまでいくとすがすがしいな…
お金の使い方は卑怯だけど、悪人ではないというのがなんとも嫌えないキャラ。
有能な部分もあり、それを活かすならやはり陰陽師じゃない道選んだ方がよかったのではとも思う。
まぁ、陰陽師にはいなさそうなタイプだから、ありといえばありなのか。

蘇芳の苦労人度合いが酷くなってるような;
命が助かった時はまさかこんな面倒くさいことになるとは思ってなかった。

このシリーズ、イラストが可愛いからあまり実感ないんだけど、呪詛とかはえげつないな。
覗き魔さん元気そうでよかった。(死んでるけど)相変わらず可愛い。

男装要素にプラスして女の姿での潜入もあるのがこの作品の好みなところ。
真澄が女の子だと気付いている玲雅はもう彼女に惹かれていて、それを誤魔化そうとしているさまは微笑ましい。
右近さんも可愛いと思うけど、こちらは望みないだろうな…

三の姫が抱えているものが重い。こういう運みたいなものは現代でも苦しむものだからな。
結局あるがままを受け入れるしか苦しみから逃れるすべはないのかもしれない。

光王の話は好み。
かつて誰かに愛でられ名を与えられた物の精がそれを機に自我を持つというのはロマンがある。
ただ、人と寿命が違うから悲しみもあるんだよね。
他の人が名付けた人と同じようにその物を愛するとは限らないし、物の方は別れが理解できなかったりして。

三角関係はますます白熱しそうでいいね。
幼女も参戦してきたけど、あの子はこれからも出るのかな?
玲雅の姿をした覗き魔さんがこれまた可愛いというか癒やし。

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