平安うた恋語 忍ぶ想いと籠の鳥
平安うた恋語 忍ぶ想いと籠の鳥 (角川ビーンズ文庫)
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岐川 新
KADOKAWA/角川書店 (2015-11-28)
売り上げランキング: 199,990
KADOKAWA/角川書店 (2015-11-28)
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和歌が苦手な姉・照子のお付きの女房として宮中入りした茜。
姉の照子に帝のお召がなくなったのも気になる一方で茜も銀の少将・雅雪と会えずに寂しく感じていた。
そんなある日、姉の筆跡で書かれた和歌を拾った茜だったが、その内容は恋の歌で…
今回もしょっぱなから不穏な空気。
ほんのり甘いシーンもありつつ、これは期待せざるをえない。
それにしてもこの幼馴染はいかにもむくわれなさそうなタイプだな。いい人なんだが、だからこそだよな。
この不憫さは好きかもしれない。歪んでて申し訳ない。
信頼できない大人たちの中で東宮は癒やしだわ。
東宮にとってはまさに茜がそんな存在なのかも。
あ…照子と雅雪の関係は予想ついたかも。(これはあたってた)
和歌の解釈を読むのは好きなので、その辺りが丁寧なのもこの作品の好きなところ。
あえて言うなら、一番好みなのは茜のお相手の雅雪だしね。