Tomorrow stage4 -闇を味方にせよ

2023年6月2日

ジョン・マーズデン; 二見 千尋
ポプラ社
発売日:2007-06-11

エリーたちはニュージーランド軍の案内役としてオーストラリアへ舞い戻った。
ニュージーランド軍兵士たちとそのガイドを頼まれたリーはウィラウィーへ向かう。
侵略国の人間の住む町と化した故郷で、闇の中、敵兵の追跡をかわし、懐かしい建物にたどり着いたエリーたち。
そこで明らかにされた悲しい事実とは…

 ロビンの死を目の当たりにしたことで人の死に対する抵抗が再び高まってきたエリー。
麻痺してきていた感覚が蘇ってきたようです。でも、そのせいでニュージーランド軍の足手まといに…
またまた、高校生だけのメンバーに戻っての行動開始にはわくわくしました。
今度の味方は今までよりも信頼できるけれど、今までが残念な結果になっていただけに大人には期待できないんですよね;
もう二十代の私がいうのも複雑なんですが…

 今回も新たな死が…
町の人々の状況にも微妙に変化があって、無事な人、そうでない人の情報が入ってきます。
エリーたち以外の町の人々の今後も心配。
4巻はあまりテンションが上がるような良い出来事は少なく、全体的に沈んでいる感じ。
最後のページのエリーの語りは重くて、彼女の心情と成長がよく伝わってくる。
だけど、エリー本人が書いているように、それらをもたらしたのが戦争だというのが本当に悲しい。

ま行

Posted by tukitohondana

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