ギルガメシュ叙事詩
楔型文字で記されていたたシュメールの断片化された神話に登場する実在したと言われる王ギルガメシュの物語。
はじめに書かれている通り残っていない(見つかっていない)部分があるので普通に物語として楽しむのは微妙かも。
ただ、ああこれどこかで…という既視感を覚えるシーンが多々あるのでその後の多くの物語に影響を与えたはじめの物語という点で見れば面白い。
エンキドゥへの言葉や彼を失った時のギルガメシュの様子は欠けた部分が多くても二人の繋がりの大きさを感じさせてくれる。
エンキドゥがフンババと既知で友だったという事が近年分かったとネットで知り胸が熱い。
王道的展開や設定はこんな昔から存在していたのかと思うと。
メジャーな神話を読み漁っていた頃もあったのだけど、はっきりと記憶に残っているものは少ないのでまた色々読みたくなってきた。原点に帰るのもいいかもしれない。
天河を読んでいたせいかイシュタルに勝手にいいイメージがついていたのが払拭されました。
関連する神話を読みたい。
ちなみにこの本、半分ぐらいは解説となっています。