深海のYrr（中）
大規模な海底地滑りが発生し、大津波が起きてヨーロッパ北部の都市は壊滅。
次々と起こる異変に、ついにアメリカが立ち上がった。
女性司令官ジューディス・リーの指揮の下、ヨハンソン、アナクワら優秀な世界中の科学者が集められ、異変の原因を追い始めた。
相変わらず視点がころころ切り替わり、中々話が進みません；
ですが、それぞれの場所で津波の被害状況が見れて、その辺りのドラマ性や展開は映像化すると悲惨で迫力ありそうだなと思いました。
いや、本当に想像するだけで怖かったです。
未知の生物も気になりますが、津波は現実性の高い恐怖の対象ですから…
中盤、事態はより深刻になっていき、おかげで物語のテンポはよくなってきたように感じました。
ばらばらに行動していた人々も一同に会しましたし。
ただ、集まるのはどこかの国の力じゃなく、それぞれが謎を追っている内に自然と知り合うという展開の方が好みです。
注目していた人間関係は、ほとんど崩壊…
ショックですが、登場人物が減ったり皆が集合したおかげで読みやすくはなってきました。
レオンが自分の過去と向き合うことになるエピソードは単体だと好きな内容ですが、物語全体のことを考えると長すぎると思います；