恋のドレスと黄昏に見る夢―ヴィクトリアン・ローズ・テーラー

オルソープ家の執事によって、アディルのドレスの注文が再び『薔薇色』へ舞い込んできた。
シャーロックの婚約者候補であるアディルのドレスを作って以来様子のおかしいクリスを思い、パメラは断ろうとする。
一方アディル本人は『夜想』にドレスを依頼。
『夜想』の仕立人ミセス・コルベールと闇のドレスのつながりを探すシャーロックだったが…

辛かったこと苦しかったことを忘れてる。クリス、大丈夫…じゃないよなぁ。
もうシャーロックとは別れて彼のことなんか忘れてしまって、そう言いそうになる。
もちろん応援したい気持ちもあるけれど。
アディルも不安定になってきているし、せめて彼女の恋が真実でなければいいのに。
シャーロックは身分というものをよく理解していて、労働者階級の人間にひどい扱いをしたりはしないものの、彼らと自分は別のものという認識はある。
彼の場合はそこも魅力的だから困る。
ハッピーエンドが想像しづらいんだよなぁ…
ユベールがどういった思いから、シャーロックに忠告したのかが気にかかるところ。
彼はいろいろ知っていてそれをまだ隠しているようだからな。
クリスとシャーロックは心だけじゃなく、タイミングもずれちゃってる。
もうパメラなんで女なの!ってなるわ。
いや百合でもいいぐらいパメラのクリスへの言動が美味しいです。
彼女という存在があってよかった。
ユベールさんの気遣いも悪くなかったかなと思うけどね。
彼のあの言葉はどうも前向きには受け取れない。
今しか考えないというのはよかった。
過去も未来も大事だけど、今しか考えない時も必要だと思う。
クリスのためと言い闇のドレスをアディルに作ったリンダ。
二人の未来に光はあるのだろうか。
リンダが最終的にどうなるかが気になるところ。
あとがきで書かれていた明らかにする予定になった部分が早く読んでみたい。
フリルのことは好きなのであきさんのあとがきも萌えました。
シャーロックVSフリルももちろん好きなので今後もこの組み合わせが楽しみ。

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