キノの旅 (6) The Beautiful World

2023年6月2日

キノの旅 (6) The Beautiful World (電撃文庫)
時雨沢 恵一
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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・入れない国
同じ服装や装備、乗り物で危険人物かどうかを判定するのもどうかと思うけど、毛皮があれば入れるのか;
・中立な話
中立にもいろいろなパターンがあるよね。
皆、それぞれの人物らしい行動。キノの行動が一番好き。
・戦車の話
戦車長の意図が気になるところ。
死ぬ間際だったからはっきりしない可能性も高いけど。
戦車は壊れるまでずっと自分を探し続けるわけか。
幸せなような、残酷なような話だな。
・プロローグ「誓い・b」
αを読まないと相変わらずよくわからない。
何があったんだろう?
・第一話「彼女の旅」
こればかりは彼女にしかわからないからな。
彼女が加害者を殺したことで彼を許せるならそれでいい気もするし…
彼に家族や友人、恋人がいるかどうかによっても事情が変わってくるけど、彼女が国の外で彼を殺したのは負の連鎖を起こさないためにもよかったと思う。
できれば殺さず許せたらと考えてしまうけど。
キノはちゃっかりスコープをもらっていったのね。
どんな時もあるがままを見て自分に必要な行動をとれるのがすごい。
・第二話「彼女の旅」
男の愛のほうが素敵だな。
彼女の愛は周りの人も現実も見てないもの。
二人がそれぞれ充実してて幸せならまぁいいか。
・第三話「花火の国」
兵器や弾薬を送ってきている相手と目的が非常に気になる。
それさえなければのんびりしたお話。
・第四話「長のいる国」
ただ働きさせる長をクジで選ぶシステムはひどい。
働くことによって報酬を得るという仕組みがある国ならなおさら。
ただ長が嫌だったなら、余計な欲を出さずに旅立っていればよかったのにね。
・第五話「忘れない国」
忘れなきゃいいというものでもないというか、悪い出来事は覚えておくだけではなくてそこから学び前進しないと同じことを繰り返す。
私も嫌な思い出にとらわれてそこから学んでないところあるから気をつけよう。
・第六話「安全な国」
事件が起きたら関係あるものをなんでも危険だっていうのは極端にいうとこういう話だよね。
どんな状況でも人は死ぬし道具がなくても殺せると思うけど、もうちょっと人間を信じたらどうだろうか?
審査官はあの国を出るつもりがないなら、あれでよかったよな。
そういう意味だけじゃないだろうけど、師匠=危険人物と考えてちょっと苦笑。
・第七話「旅の途中」
蒼い人たちって何だったんだろう。
幽霊なのかそういう種族なのか…キノにとっては一時部屋を共有させてもらった相手で敵意もなかったからまぁ特に問題視することでもないか。
・第八話「祝福のつもり」
シズの少し過去の話。
ラファがまぶしい。ちょっとでも疑って申し訳なかった。
これがいいことなのか悪いことなのかは分からないけど、彼女の妹や弟たちの未来が少しでも明るければいいなぁ。
・エピローグ「誓い・α」
これってもしかしなくてもキノの父親の日記か?
・あとがきが今回もユニーク

さ行電撃文庫

Posted by tukitohondana

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