デュラララ!!×3

成田 良悟
メディアワークス
発売日:2006-08

現実から逃避し続けるボス、責任を感じている女子高生、友人の想いに気づけない少年。
それに乗っ取りを図る男、情報で人を操る青年、漆黒のバイクを駆る“首なしライダー”が加わって、彼らは哀しい三つ巴の現実と向き合う。
過去を乗り越えて…
ああ、ついに三つ巴の時が…と思いつつ読んでたけど、その前にセルティ可愛い、交機のおっさん(葛原金之助さん)かっこいい、臨也うぜぇ…と思った。
サイモンはシリアスな時と創でない時のギャップが凄い;
どっちの時も好きだけど。
チャットのシーン、臨也がやってきた分かってから読むと苛立ち増すだろうな。
この辺になってくるとアニメ観る前に読んでみたかったかもと思う。
沙樹の臨也に対する狂信っぷりはぞっとするほどだけど、二次元的にはこういう関係嫌いじゃない。
正臣の自分を肯定してくれる誰かが欲しいという心境は分かる。
黄巾賊も彼のその思いもあの人に利用されてしまったわけで。
ちょうど複雑な孤独や葛藤をかかえて生きてる年頃の少年少女をもてあそんだと考えれば考えるほど臨也の行動には怒りを覚える。(そんなところも惹かれるんだけど)
何もなくても傷ついたり痛い目にあいやすい頃にかき回されたんだもんだ。
あの人に関わってはいけないと言われるわけだ。
森厳は現段階ではなぞが多すぎるなぁ。
セルティの首と罪歌に関してやったことは見えてきてるけど。
新羅と似てるけど好きになれないというセルティの意見には同意。
まぁ、憎めないというか嫌いでもないんだけど…
友人と争う可能性ができてしまった原因の一つではあるけど、罪歌の宿主が杏里だったのはある意味いい事なのかも。
罪歌の声をきいて人を切らずにいられる人はそういないだろうし。
なんか、あらゆる行動が裏目に出てくるって感じだな…
そんな状況じゃないと思いつつも甘楽と太郎のチャットの場面は笑ってしまった。
いいものじゃないと分かっていても臨也と帝人の関係も好きなんだよなぁ。
やっぱりドタチンというかワゴン組いいな。
彼らのやる事もすごくかっこいいんだけど、なんというかどこかにいたらいいな、こうなりたいなと思える現実的なかっこよさがあると思う。(静雄やセルティ、臨也とはまた違った魅力というか)
一見自分たちしか見えてなさそうだった誠二と美香には見えていたものがあったというのは面白い。
本人たちには見えない気づかないものってあるよね。たとえ、あの人によって意図的に操作されたのだとしても。
帝人に杏里について話す美香を見て彼女と誠二の印象がちょっと変わった。
うん。ただの一人の高校生になった正臣がかっこいい。
これでまた一人自分と自分の過去を受け入れることができたんだなぁ。
アニメで静雄が撃たれたシーンは凄くショックだったな。
彼の怪我はすぐ治るってわかってても駆けつけて助けたいと思った。
今回彼は出番そんなに多くもなかったけど、ラストの方でしてくれた報復にはすっきりさせてもらった。
静雄かっこいい。そしてやっぱり交機の葛原金之助さんがかっこいい(笑)
ロシア語しゃべってるサイモンがこれまたかっこいい。
臨也についてはざまぁって思ったけど、なんか彼が哀れに見えて仕方ない時があるんだよな。
だから惹かれるのかもしれない。
最後のチャットのシーンで笑ってほっとしてこの作品の世界がますます愛おしくなりました。
4巻読むのも楽しみ。

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