いにしえの婚約指南

キャスリン ・カスキー
ヴィレッジブックス
発売日:2008-09-20

両親を失い、ロンドンで暮らす双子のおばのもとに引き取られた娘エリザ。
彼女の夢はイタリアに渡って画家になること。
社交界デビューを前にして姪に相応しい結婚相手を見つけようとはりきる叔母たちは頭痛の種。
しかも叔母たちが縁結び作戦をしかけるのに参考にしようと手にしている本は「エンゲージメントのルール」と題された一冊の本。
それは、“婚約”ではなく“交戦”を意味する軍人向けの指南書だった!

交戦の指南書で縁結びを仕掛ける叔母たちという設定に惹かれて手に取りました。
でも、意外と違和感ない作戦だったように思います。
なるほど、と思いつつ叔母たちの行動には笑いました。
ヒロインが夢を追い社交界デビューを嫌がっているという設定も好ましいものでしたし、そのためにかりそめの恋愛相手を探すというある意味王道な設定も楽しめました。
それぞれの理由から仮初の恋人になったはずだったのに、惹かれあってしまう二人。
二人は悩んでいるのに、叔母たちのおかげで物語全体は暗くならないという…
とにかく双子の叔母たちが可愛くて好きでした。

か行

Posted by tukitohondana

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