宰相閣下とパンダと私

宰相閣下とパンダと私 (レジーナブックス)
黒辺 あゆみ
アルファポリス
売り上げランキング: 71,201

亡くなった父親が残した借金の返済に追われる女子高生・アヤ。
ある日借金取りからの逃走中になんと異世界へ行ってしまう。
ピンクのパンダと出会い共に異世界をさまようが、体質のせいで新たな借金を背負うことになってしまい…

友人が挿絵を描いていたので気になっていた小説。
財布の中身があちらのお金になっていたのは親切。
てっきりこっちの世界のお金しかなくて困ることになるかと思った。
パンダにしか見えない聖獣が可愛い。
人間臭いとことかなぜかアヤになついているとことか怪しいけど、見知らぬ世界に行って一頭でもこんな存在がいるとちょっとは不安が紛れるかなと。
神官長の反応には笑ってしまった。
そんなに珍しい聖獣だったのか…
最高位って聞いてもピンとこなかったけど、特別扱いを次々されるとすごいのかなと思えてくる。
ただ、この世界の聖獣の定義が分からない。
王子に対する言動でイクスの身の上はなんとなく分かってた。
本人は否定してるものの、温泉地へ行く辺りになるとイクスもうアヤに甘々じゃない?
もうちょっと冷たい宰相閣下を堪能してみたかった…いや、最初の方から割りと優しかったか。
セシリアには驚かされた。
実はいい子だったライバルというのは想定の範囲内だけど、イクスへの態度の理由とか孤児院のことはちょっと意外。
和むあったかいエンディングで良かった。
なぜあのパンダがアヤにあんなにもなついていたのかという謎は残る以外はすっきり。

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