アップルジャック〈2〉Pousse‐caf´e

アップルジャック〈2〉Pousse‐caf´e (幻狼ファンタジアノベルス)
小竹 清彦
幻冬舎コミックス
売り上げランキング: 740,016

アップルジャックと出会い救われ、復讐を果たしたシトロン。
彼が去った後、シトロンはストレガやスプリッツァーと共に、殺人鬼たちを狩る仕事を開始した。
かつてアップルジャックに協力していた電脳少女・桜や大介に協力を仰ぎ新たな標的に狙いをつけた一同だったが……

キャラクター紹介ページでまず思ったのは、アップルジャックもしかして生きてるの?でした。
惜しい人物ではあったけど、あのまま亡くなっていた方が物語としては綺麗だった気がする。
残された三人の中に生きてるというのがいいかなと。
なんかまだ三人が一緒に行動していて嬉しい。
やっぱりスプリッツァーがシトロンを姫さんって呼ぶの好きだ。
この関係が読めて幸せ。
ラノベで少女がウィザードみたいな存在っていうのはなかなか王道な気がするな。嫌いじゃない。
桜が三人のことをどう思っているのかが、まさに彼らの魅力を言い当てていて共感した。
スプリッツァーがご主人様がいないと駄目になってしまう犬とストレガが言い出してからの会話には笑った。
その前のシトロンの過去と彼女と出会ってからの二人の話がいい話だっただけに余計に。
微笑ましい。
今回は組織というよりチームだからそれぞれ手強くて緊張感があるのがいいな。
ジャック・ポットの登場の仕方に吹いた。
そういえばいたなそんな人物・・・彼は生きてたんだっけ。
サラと戦うシトロンの成長っぷりがいい。
スプリッツァーとの訓練の賜物だな。
龍造さんもかっこいい。
これで孫が可愛くて仕方がない所がまたいい味出してる。
神無木とスプリッツァーの会話も酷くて面白いな。
なんでときどきまともな事をを~のくだりには爆笑。
神無木の笑いってなんか微妙だと思ってたけど、悪くないかも。
彼が何者なのかは『ウィザード』の方で分かるのかな?
ロッソとの戦いもシトロンの成長に一役買ったって感じだったな。
なんか最期だけちょっと殺人鬼としてではないロッソ個人もかいま見えた。
シトロンという存在と死を前にしたからこそなんだろうけど、ちょっぴり惜しいキャラだったのか?とも思った。
ラストのハニーサックル・ローズの会話にはほっとする。
帰ってきたって思う。
あのメンバーに自然に混ざっていられるマスターもただものじゃないよな。
相変わらずお酒が飲みたくなる小説だった。
ぜひまた続編が読みたい。

か行

Posted by tukitohondana

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