首の姫と首なし騎士 裏切りの婚約者

2023年6月2日

首の姫と首なし騎士 裏切りの婚約者 (角川ビーンズ文庫)
睦月 けい
角川書店 (2013-03-30)
売り上げランキング: 247,524

豪商エルマー家の悪事を暴く決定的な証拠を掴むための時間をかせぐため、ついにシャーロットはセシルと婚約。
婚姻が認められるまでに必要な四十日間に全てを欠けるシャーロットたちだが……

エルマー家の介入による歪みが凄いな。
エルマー家の本当の目的が気になる。
上層階級の人間が皆アルベルト…いや、裏表がないって意味で言ってるのは分かるんだけど、彼みたいなタイプがたくさんいるのはそれはそれで危険すぎると思ってしまった;
レイフォードの言う、ロッティみたいだったらの方がまだ素直に納得できる。
そしてあの人登場か…まさか出てくるとは思ってなかったけど、利用価値は十分にあるよな。
彼の罪は公にされていないわけだし。
ロッティたちが築き上げてきたあらゆるものが奪われていく。
まだ諦めてはいけないと分かっていても絶望感や虚無感に襲われる。
色々立て続けに起こっているけど、国庫番を辞めさせられたのはきつかったな。
タローは癒やし。
ロッティVSエメリー夫人は見ものだなと二人には悪いけどわくわくしていただけに、退場が早すぎて笑ってしまった。
クローヴィスのこっそり置かれたメッセージが泣ける。
言える状況でも面と向かっては言わないだろうなと思うけど、この秘密めいた伝え方もさりげなくていいね。
セシルはこの暗い愛情というか執着はいいなぁ。
まあ、彼と痛みを共有する状況にはなってほしくないですが…
あと同時にカルラたちがついに動き出したことに歓喜。
アルベルトの嫉妬も萌える。
うーん…ライアン老の言葉が真実なら、分からないこともないんだけどな。
他にも目的を達成する手段はあるんじゃないのか?という気がしてならない。
クローヴィスもいよいよ大きな賭けに出たな。
面白くなりそうなところで今回は終わりか。
続きが気になる。

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