おこぼれ姫と円卓の騎士
ソルヴェール国の第一王女レティーツィアのもとに、優秀な兄たちのおこぼれで王位が転がり込んできた。
王の専属騎士団（ナイツ・オブ・ラウンド）を作るため評判の騎士・デュークを強引に勧誘しようとするが、「『おこぼれ姫』の愛人と呼ばれるのは願い下げ」と一刀両断されてしまう。
ますます彼が欲しくなってレティは…
主人公レティに感情移入しにくいという印象を始めは受けました。少しずつ応援したくなってくるタイプ。
そのため最初はどんな円卓の騎士が集まるのか楽しみで読み進めて行きました。
王達の会議の間の設定が面白くて興味深い。王たちの会話シーン大好きです。
デュークが騎士になるまでの流れがゆるやかで自然で心地よかった。
すぐに恋愛に発展しないのもいい。
べったりでもなく冷めすぎてもいないフリードリヒとレティの兄妹関係が逆に新鮮かも。
気になっているグイードの方がなかなか登場せずじれったかった。
その分、兄妹三人でのお茶会は楽しめました。
特にレティの初恋に関する部分が…この兄妹好きだわ。
レティとデュークの関係も好きだけど、アストリッドと二人でいる時の会話も好きだったから彼がどうなってしまうのか余計に心配でした。
続きが気になりつつも綺麗な結末で満足です。
ラストの落ちも含めて。