幽霊伯爵の花嫁

侯爵家の血を引く天涯孤独の美少女サァラは、遠縁の家に身を寄せその家の息子と婚約していた。
しかし、幽霊伯爵と呼ばれるコルドン伯爵の17人目の妻として嫁ぐ事に…
墓地に囲まれ夜な夜な幽霊が現れる嫁ぎ先。妻となったサァラに無関心な夫、彼女を歓迎していない様子の使用人たち。
そんな中、サァラはのびのびとマイペースに過ごし、夫たちを翻弄していく。
美しく強かに、少女は幸せをつかみ取る!

性格が歪んでいるのかと思ったら、どちらかというと変人という印象のヒロイン。(正直、電波っぽいとも思った;)
最初は苦手意識を持ってしまっていたけど、これは嫌いじゃない。
所々あまりに正直すぎる発言やずぶとさ(たくましさ?)に吹きだしました。
特にエリオスとの会話には笑った。いいコンビかも。
幽霊やエリオスがサァラと接している内に可愛くなっていくのがなんかいいな。
彼らと接するサァラの様子を読んでいると、だんだん彼女が魅力的に思えてきました。
サァラが伯爵を好きになろうとしている理由がなんか切なくて優しくてぐっときた。
彼女の生き方や考え方、幸せについての思いは好きだな。
信頼にたるものの話は、おおってなった。
なかなか見れない視点で物事を見て考えることができるっていうのはいいし、凄いと思う。
だからこそ変わっているように見えるんだけど、ここまでくると魅力の一つだし。
アシェリーゼが別荘へ行った理由というか手紙の意味は想像がついていたのだけど、切ないな。
すれ違いって物語的には凄く好きな展開なのだけど。
アシェリーゼもサァラと出会えてよかったな。
サァラがジェイクとの婚約の意味に気付き、自分の想いを自覚するシーンは涙が…
この夫婦は惹かれるものがある。
普段は物語のカップルがくっつくと興味がなくなるんだけど、この話は続きも読んでみたいかも。

ま行

Posted by tukitohondana

inserted by FC2 system