黄金の魔女が棲む森
神狩りの森には醜悪な老婆と赤い髪をした小娘、二人の魔女が棲むという。
ローマ皇帝テオドシウスに遣わされた近衛騎兵隊長レギウスは、アエスティの姫である赤毛の少女シフを捕らえようとする。
行き先はコンスタンティノポリス。
そこでは、ローマ皇帝の愛妾になったシフの異母妹であるベーダが待っているというのだが…。
主人公のシフの思考がさっぱりしていて何をしても憎めず読みやすかったです。
ただ、わけあってシフがやたらと子供を作りたがっているので、そんなことをはっきり口にする主人公が駄目な人には向かないかも；
性格を見ればレギウスとシフの組み合わせは好き。なのですが、物語がどう展開していくのが気になってしまって、萌えるどころではありませんでした。
特に一人称の割にシフの本当の望みが掴みづらく、感情移入し辛かったのも純粋に楽しめない理由だったかと…
最後まで読むと、ああなるほどという感じ。
そのため、一度目よりは二度目の方が色々と楽しめそうですね。
神話や宗教の絡み具合が面白く、時代背景が分かっているとより楽しめる内容だっただろうなと思います。