黒き戦士の恋人

ニューヨーク市近郊の地方新聞社で働く取材記者のベスは、人生に物足りなさを感じていた。
そんなある日の帰宅途中に暴漢に襲われ、あくる夜にはサングラスをかけ全身にレザーをまとった二メートル近い大男が部屋に侵入してきた。
異常な状況にも関わらずベスはその男に心惹かれていくが、男は彼女に信じられない事を告げるのだった。

ヴァンパイアの設定が特殊ですが、最初に設定が書かれていますし、受け入れ辛い内容ではないと思います。
ヒロインに出生の秘密があるのは王道ですが、やっぱり好きです。
ベスに対する父親の思いに関する話は思わず泣いてしまいました。
互いが素直に惹かれあっていくというレビューを見かけてすれ違い好きの私には微妙かな、と思っていたらそうでもありませんでした。
なんというか本能的に感情的には惹かれあっているのに、理性が邪魔してすれ違いという感じ。
ヒーローのラスがヒロインが好きだと自覚してそれを告げてからのギャップもまたいい。
ラスの脳内の葛藤や自嘲なども面白くて魅力的に感じました。
仲間に疑いをかけられたいた謀キャラは、なぜか信じてました。あの会話の流れも想像できたので。
今後も彼は気になるキャラの一人になりそうです。
味方サイドの登場人物皆魅力的なのでシリーズの続きはぜひ読みたいです。

あ行

Posted by tukitohondana

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