おこぼれ姫と円卓の騎士 女王の条件
エンターブレイン
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優秀な兄たちの“おこぼれ”で女王即位が決まったレティーツア。
そのためレティは兄たちと「とっても仲が悪く」なければならない。
レティの騎士・デュークはそんな理解不能な兄妹仲にやきもきしていた。
そんなある日、王宮内で呪いの魔法陣が描かれるという事件が発生する。
驚愕の事実が発覚するシリーズ第2弾。
この兄妹は複雑だよなぁ…でも、完全に仲が悪いわけじゃないけど、緊張感があるというこの微妙な関係が好き。
グイードとレオンハルトの咬み合わない会話が面白い。
アストリッドといい、こう緊張をゆるめてくれる面々もいい味出してていいよね。
グイードの婚約者が彼を可愛いというのは分かる。
アストリッドの二つの想いがレティに届くのはいつなんだろう？
恋心はともかくレティの騎士になるのは応援したい。
グイードとレティまさかの展開。
いや、兄妹好きとしてはそんな場合じゃないのに、によによしてしまいます。
あのグイードなので、何か誤解を生むような言動を取ってしまっただけな気はしますが…と思っていたら、重い真相が。
そうくるか。
エリノアとの婚約破棄にそんな意味があったとは…
最初このシリーズ読み始めた時はそんなに意識してなかったけど、読み進めるほど女王になることとこの三兄妹の立場って重くて深い。
繋がっていないようで繋がっている兄妹…レオンハルトとグイード、コルネリアのやり取りには涙腺が緩んだ。
殺伐とした繋がりも立場もあるけれど、ああ家族なんだなぁって感じられて、ほんのりあったかい気持ちに。
たとえあのことが真実でも、グイードはグイードなんだよって、真相を知らない二人が言っているようで。
そして、あれがまさかのペットとか…レティたくましくな本当に。
強いけれど人間臭いレティをこれからも応援したい。