デュラララ!!×4

成田 良悟
メディアワークス
発売日:2008-03-10

池袋の都市伝説を放送するテレビ局、奇妙な双子の新入生、兄とは正反対のアイドルの青年、ダラーズの先輩に憧れる少年、殺し屋に殺人鬼、賞金がかかってしまった“首なしライダー”。
様々な火種とそれに振り回される人種が集う池袋の休日は、今日も…
プロローグから吹き出しました。
静雄いきなりかっこいいなぁ。
意識せずに池袋を救ったという…(彼自身が危険なのはおいといて)
セルティ視点の話読んでると物語的だけでなく思考面から見ても彼女が主人公だというのは分かる気がする。
周囲で起きる出来事ややってる事は普通とは言い難いのだけど、望んでる事とか感情の動きとかが平凡なんだよね。
おまけに純粋でそこが可愛いんだけど。
賞金を掛けられ暴走族にも終われることになったセルティ。
彼女には悪いけど読んでる側としてはちょっと楽しい。
臨也と波江の会話に笑った。
この二人少しずつ面白みが増してきてる気がする。
変わっているという情報は入手してたけど、折原家の双子は予想以上の変人のようでなんかむしろ安心した。
殺人鬼『ハリウッド』は過去も特殊だけど、一夜の間にあったあの出来事が偶然だというのがすごい。
青葉も訳ありっぽい上に独特な思考してるし、個性的な人物が増えてきて今後ますます面白くなっていきそうな予感。
幽も思っていたより変みたいでなんか嬉しい。
偶然が重なって面白い…じゃなくて大変な状況になってきたのは帝人、杏里、青葉、セルティ、ワゴン組、双子、もか。
なんかこうも運命的に集合して共に逃走ってなるとわくわくしてくる。
やばい。ピンチになってからのセルティと幽がかっこいい。
そしてドタチンもまた今回もかっこいい。
言う事もそれに伴う行動もたまらないよね。すかっとさせてくれる。
黒幕の臨也タイプも好きだけど、こういう熱くて気持ちいいキャラも好きだ。
今回の視点切り替えや時間軸の移動が多いから、誰がメインというのはないかもしれないけど精神面で大きな変化を遂げたのは殺人鬼ハリウッドかもな。
当事者たちは誰一人として事態を完全に把握していない。
全てを知っているのは読者と一部の人間だけ。
それは一種の優越感や快楽を与えてくれると思う。
あれで平和だったとか、この池袋ぶっとんでるなぁ。
結果として何か悪い事があった気があんまりしないので言われてみれば平和だった…のか。
あれだけ色々とんでもないキャラクターが登場するのに結局彼が最強なんだよね。
そんな所も好きなんだけど、臨也みたいなタイプが彼を嫌うのも分かる気がする。
この巻の臨也は普通に可愛かったな。
鍋に関する展開には吹いた。
ネクストプロローグ読むとこれからが楽しみでたまらなくなってきた。
これからの帝人にも期待。
街の祝福って偶然とか運命とか縁とか、そんな感じのものかなとふと思った。

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