ミノタウルスの洞窟 (コニー・ライオンハートシリーズ第三巻)
自分の意識がない時に嵐を呼んで周囲を危険にさらしてしまったコニーは協会メンバーと会うことを禁じられてしまう。
コニーの心の中にひそんである問題を探るためミノタウルスを先頭にコニーの心の探索が始まるが…
離れていてもコニーを操ろうとするクレルボ、協会のリストから除外されてしまった者たちとの出逢い。
次々とコニーに訪れる出来事によって彼女は万物の盟友としての自覚を持ち始める。
敵の姿が見えない中、己の力を暴走させてしまうコニー。
自分がしてしまったことを知られて皆に嫌われることを恐れ、己の感情と力の制御ができなくなることにおびえる彼女の気持ちがよく伝わってきて辛い巻でした。
しかし、苦しむコニーとぎくしゃくしながらも友人であるコニーを案じるコルとラットには胸が熱くなることも。
気になるのはコドリントン氏の狙いだな。コニーを協会から追い出そうとしてる理由が本当に怖がってるだけなのか気になる。
単純にクレルボに操られているとか配下とかじゃなさそうだし。うーん…
狼好きなので霜オオカミの登場は嬉しい。
ドラゴンのアーガンドも成長している様子が分かっていい。相変わらず可愛いし。
協会メンバーとの対立を余儀なくされたコニー。
クレルボへの恐怖を抱きながらもコニーを信じ助けようとする仲間たちの協力し行動する場面は燃えました。
多くの問題は最終的には綺麗に解決されすぎた気もしますが、大きな試練を乗り越えたことでコニーも友人たちも大きく成長したように思います。
コニーの心の中に入った協会メンバーだけでなくやっとコニーが自分自身と向き合い、自分が万物の盟友であるということを自覚し前向きに考えることができはじめた。
それを祝いたい気持ちで一杯です。
これからのクレルボとの戦いの行方が楽しみです。
コルとの恋の行方も…