地球儀のスライス A SLICE OF TERRESTRIAL GLOBE
シリーズモノ含む短編集。
小鳥の恩返し
出てくる女性が皆男にとって都合が良すぎないか？；と思った。悪印象はないけど皆主人公に優しすぎる。
殺人犯は最初予想した人であってた。途中で小鳥の話があって違うのか…って思ってたけど。怖い話と思いきや恩返し部分に人情味も感じる話しで良かった。
片方のピアス
これ、相手が双子じゃなくても、好きな人が二人いたら困るんじゃない？と思ってしまった。いや、それは浮気じゃないかといえばそうなんだけど。
これはなんか亡くなったサトルが全部持っていった気がするなぁ。これで一生トオルもカオルもサトルを忘れられないだろうし、生きているとすら考える。
素敵な日記
日記の書き手が次々変わっていく形式。呪われた日記帳なのかな？手に入れた人物は次々殺されてしまうし、日記を書く人物が殺人犯だったりもする。
どういう結末になるんだろうと気になる形式で面白かった。落ちも悲しく綺麗で好み。なるほどそう来るかと思った。
僕に似た人これ、人は変えが効かないけど、いなくなった子供の代わりを求めた人の話か。まぁ君は人形だったと解釈した。主人公親子は亡くした家族の代わりを人形(アンドロイド的な)に求めなかったけど、主人公はそういう存在を許容していたのが良かった。
石塔の屋根飾り
びっくりした。叔父叔母揃っているから西之園萌絵ファンクラブがついにその二人にも公認されたのかと思った。それはないよね。
屋根飾りについては、違う角度から見ると屋根飾りが屋根に乗っているように見えるか、地面より下にももっと石塔を掘り出していく予定だったからではと思った。諏訪野さんのが正解かぁ。確かに納得だった。なのに、落ちが！諏訪野さんも現地に行ってたのか；
マン島の蒸気鉄道今回のこのシリーズはどちらも諏訪野さんにしてやられた感のある話だったな。
気さくなお人形、19歳
僕っ娘好きなのかなというぐらいには一人称が僕の女性多い気がする。そう考えてしまうのも時代にそぐわないんだろうか。私は男女問わず中性的なキャラクター好きなので森博嗣作品のこの手の女性キャラ好き。
何か事件が絡んでいるかと思えばいい話だった。こういうのも好き。
僕は秋子に借りがある
過去にあった事故は悲惨だし、現在起きている二人の出会いとか出来事は日常的なものなんだけど妙に読んだあと爽やかというか清々しい気持ちになる話だった。