幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC S&Mシリーズ


浜中さんが損な役回りなのが定番になってきたな。犀川先生や萌絵たちと一緒にいるのも見慣れてきたし…
でも国枝さんの提案は犀川先生じゃなくても寝耳に水だったわ…彼女のドライというかクールにマイペースな感じ好きだったので助手辞めて欲しくない。
感情の問題ではないんだろうけど、犀川先生も変わってきたからかちょっと動揺してたし。

犀川先生と萌絵、婚約の段階って意味だったか;なるほど婚姻届は叔母さんが預かっている状態か。
それにしても犀川先生、萌絵の操縦上手くなってきたね。じゃないと殺人事件起きる度に暴走するもんなぁ。
二人の食事中の会話読んでると以前より距離が縮まったなという感じがする。

今回はマジック中にベテランマジシャンが殺されるという事件。
怪しい弟子の一人は事件発生時に萌絵といたのでアリバイがある。そこから事件の捜査に首を突っ込んでいく流れ。
萌絵のファンクラブがいつの間にか人数増えていってて苦笑。警察関係者なにやってんの…

殺人そのものよりも出棺後に遺体が消えた時の方が面白くなってきた!と思った。謎は多いほど良い。何せミステリィの謎は最後まで読めば答えが出る。
誰もマジックなんてしない、見ている人の一部がマジックだと感じるだけ。犀川先生のマジックについての考え、確かにそうだし事件のトリックもそうなんだよね。
毎度事件の謎を解く犀川先生が言うと納得しかない。
何か新しい事を理解すると世界が違って見える。自分の理解できないことを見つけるのは素敵なことって考えが素敵だなと思った。
ある意味、マジックや密室のトリックもそれに当たる気がするけど…

解体されるビルからの大脱出は面白そうだけど、ビルの爆破解体をリアルタイムで見てみたいな。動画ではあるけど、成功すると綺麗に崩れていくの観てて気持ちいい。
マジックにまったく興味を持たない犀川先生と国枝先生には脱帽する。
これぐらい自分の好きな物関心のある物だけに心血を注げたら楽しいだろうなという意味で。

犀川先生が本当は激情家なのは前の婚姻届でもわかってたけど今回も萌絵のピンチの時は感情的になってたな。
萌絵、あと少しで犯人分かりそうなとこで毎度単独行動取るの何度読んでもハラハラする;(前回も言ったけど)

犯人がまったく注目してなかったまさかの人物だった。犯人の退場も見事。
この一連の殺人事件が有里匠幻とは何者だったのかというとこに行き着くとは。
こう言うのもなんだけど面白い真相だった。

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