今はもうない SWITCH BACK Ｓ＆Ｍシリーズ
休みの日に別荘に向かう萌絵と犀川先生。おお、恋人同士みたいなことしてる！とわくわくしてたらいつも通りで笑いつつほっとした。
いや、あの本当この二人よく一緒にいれるなと思う。そういうコンビが好きなんだけど。
幕間の会話では改めてFの頃からすると大分仲良くなってるなと再確認した。
一章は笹木さん視点で進むんだけど、彼自身と西之園嬢との出会いがなかなか良い。どちらも魅力的でそれぞれ感情は違うけれど互いを認めている。応援したくなる二人。
毎度のことだけど今回の殺人事件も動機とトリックがまったく検討が付かなかった。
しれっと一人称で登場する笹木さんが犯人じゃないだろうか？とは思ってしまった。
一章時点で怪しかったのは清太郎さんかな。なんとなく姉妹が入れ替わって亡くなってて、彼はそれに気づいたか知っていたのかと思ったので。
清太郎さんによる仮説と橋爪さんの証言によって、橋爪さんが2人を殺したのでは？と疑いを持った。
最終的には皆があれこれ推理しただけで、真相は意外にシンプルなものだったけれどミステリィの謎ってそういうものかも。
叔母による萌絵に対するお見合い攻撃に違和感を通り越して怒りを感じてたけど、落ちがあった。
なるほど、これはやられた！と思った。
そこまで読むと事件が起きた橋爪さんの別荘が今はもうないのも納得する。
そういえば笹木さんの名前で気づくべきだったな；これは私の記憶力が悪い。
笹木さんの一人称だったのも納得だし、あの二人こんなに似てたんだなと思うと面白かった。