笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE
銅像が消えるトリック元々天文台だったっていうヒントが冒頭にあったのか。(詳細はともかく消した方法は覚えてた)
庭に人工物しかないのもこのトリックの助けになってるんだな。
主人公たちが招待された館で殺人事件が起きる。孤島、密室に続いて王道な舞台で良い。(他が独特なので)
犀川先生と萌絵の関係が自然と付き合っているように周囲に受け入れられてるのいいな。
犀川先生的には不本意だろうけど、変に邪推されるよりいいと思う。
萌絵の恋心が思い込みによるものだと犀川先生は思ってたか。恋心はそもそもあやふやなものだから、思い込みもでも恋心に違いないと私は思うけど；
犀川が自分は冷たい人間だと考えてるのはちょっと驚き。本当に冷たい人はそんな事考えなさそうなので。
犀川先生の思い出に出てくるビリヤードが上手い老婆が気になってしまった。
ビリヤードって馴染みがないけど、今回みたいにこの手の館とかペンションが舞台のミステリィによく出てくる気がする。
萌絵、頭脳派なのにいざとなると勇敢な行動に出るのでハラハラしてしまう。
前回は犯人の手がかりを求めて行動して犯人に殺されかけ、今回は鈴木を庇って囮になるんだもんな…
百年シリーズといい今シリーズといい血縁関係に隠された事実あるパターン多めだたな。
天王寺博士、他人に興味無さそうだから隠し子いるのが意外ではある。
それいうと真賀田四季博士もか…冷たい密室～は離婚で生き別れた親子だったけども。
萌絵の恋を応援する女学生たちに責められて困ってる先生良かったな。
自分のために料理学校に行かなくても良い理由もあれで良いと思う。先生は自虐してたけど、結局あれって萌絵が好きというか親しい間柄を認識してるってことだもんね。
オリオン像のトリックは記憶通りだったけど、正面ゲートについては忘れてた。
確かにそれを考慮するとオリオン像の向きはしっくりくる。
天王寺博士も多才で自由な天才だったけど、それでも結局色々な物に縛られてたな。
最後これはついにそれからも開放されたってことなのかな。